一般的に、同棲することは結婚への近道だといわれます。しかし実際には、結婚に至らずに別れてしまうカップルも、とても多いものです。
同棲を始めたことで、逆に結婚を遠ざけてしまうのは悲しいですよね。失敗に終わるなんてことは、絶対に避けたいところでしょう。
では同棲が失敗に終わるカップルには、何か兆候や特徴はあるのでしょうか。また失敗しないための対策はどのようなものなのでしょうか。
今回は同棲が失敗に終わるカップルと対策を紹介していきます。同棲したことを後悔したくない人は、ぜひ参考にしてください。
同棲が失敗に終わるカップルと対策とは?
監視して束縛している
同棲を始めた途端に、相手の行動を束縛してしまう人がいます。同棲とは、全てを共にするという固定概念があるのでしょう。また相手の行動も、以前より気になってしまうのです。
「帰りが遅くなるなら連絡して」
「勝手に飲みに行かないで」
「もっと2人の時間を大切にして」
このように常に相手の行動を把握しようとします。そして自分との時間を優先させるようなことばかり言い、相手を束縛してしまうのです。
【対策】
同棲している上に束縛までしてしまうのは、窮屈な毎日でしかありません。これでは同棲が長く続くことはないでしょう。
気になる気持ちを抑えて、お互い自由な時間を持ちましょう。一緒にいる時間を大切にできれば、一緒にいない時間も信じ合えるようになるはずです。
相手に対して理想ばかり求めている
同棲をする前は、どこかで少しネコを被っている部分もあったはずです。嫌われたくないからこそ、一生懸命だったのでしょう。
しかし同棲をすると、お互いのダメな部分も見えてきます。一緒に生活すると隠しきれないことが出てくるのは当然です。
そんなとき、相手にすぐに幻滅をしてしまうと同棲はダメになります。「こうあるべきだ」という理想を押し付けすぎてしまっているのです。
例えば、
- 女性は料理上手で綺麗好きであるべきだ
- 男性は家で弱音や愚痴を言わずに強くあるべきだ
というようなことです。
これでは理想と違う相手を見るたびに、好きという感情が薄れてしまいます。相手も本当の自分を見せることができず、同棲が息苦しくなってしまうでしょう。
【対策】
完璧かのように思える人でも、実際に完璧な人なんていません。むしろ完璧に見える人こそ、ダメな部分も受け入れてほしいと強く思っているものです。
同棲をすれば、悪い部分やダメなところも知ることになるでしょう。しかしマイナスに捉えずに、すべてプラスに受け入れてください。
「こんな部分まで知ることができて嬉しい」と思うことで、同棲はうまくいくようになるのです。
喧嘩しないように常に気を遣っている
同棲をしても、まったく喧嘩をしないカップルがいます。一見すると順調で仲良しのように思えますが、実は同棲が失敗するカップルの特徴でもあるのです。
一緒に生活をしていれば、多少なりとも不満が出てきます。しかし喧嘩をしたくないからと、必死に我慢して誤魔化してしまうのです。
これを続けているうちに、相手の真意がわからない仮面カップルになってしまいます。お互いが何を考えているのかも、何もわからないようになってしまうのです。
その結果、同棲は失敗に終わってしまうでしょう。
【対策】
一緒に暮らしていれば、ある程度の愚痴や不満が出てきます。もちろん我慢することも大切です。しかし自分の許容範囲を越えたことに関しては、はっきり物言いをしましょう。
想っていることは、口に出して言わなければ伝わりません。それで喧嘩になっても良いのです。意見をぶつけ合うことで、お互いの考えていることがわかるのです。
喧嘩して仲直りするたびに絆が深まり、本物のカップルになっていきます。喧嘩は必ずしも悪いことではないこと心得ておきましょう。
自分の考えを曲げずに価値観を押し付け合う
今まで生活してきたことで得た価値観は、絶対に正しいものだと信じてしまいます。しかし生活環境が異なれば、価値観が異なるのも当たり前のことです。
よく離婚原因を「価値観の相違」だと言う人がいます。しかし価値観の相違は、どのカップルにもあることです。問題は、価値観を押し付けてしまうことなのです。
例えば、「朝食は和食か洋食か」という価値観の違いがあったとします。どちらが正解というわけではなく、概念の問題なのでどちらでも良いことですよね。
このような些細なことを押し付け合って、正解を求めてしまうカップルは失敗してしまうでしょう。
【対策】
価値観の違いは、埋められるところは埋めていき、埋まらないところは寄り添うだけで良いのです。すべてを統一にするのは無理ですし、必要もないでしょう。
朝食のスタイルが違うのであれば、曜日ごとに変化をつけても良いですよね。それぞれ違うものを食べても良いのです。
大切なのは異なる価値観を「こんな考えもあるのか」と否定せずに理解することです。それだけで同棲の失敗は回避できるでしょう。
プライドが高いカップル
お互いプライドが高いカップルは、同棲すると失敗する確率が高いです。これはプライドという鎧を被り、評判や見られ方ばかり気にしてしまうためです。
同棲をしている自分は幸せであるということを、周囲にアピールしようとします。良い部屋に住み、素敵な恋人と、優雅な暮らしをしているように見せるのです。
しかし外側ばかり気にしていると、中身が空っぽになっていきます。気が付いた時には、恋人関係はうまくいっていないでしょう。
恋人へのプライドが高いと、弱い部分を見せようとしません。一緒に暮らしていても素直になれずに、常に相手の上に立つことばかり考えます。
そうすると、自分も相手も疲れてしまいます。衝突することも多くなり、同棲は失敗に終わるのです。
【対策】
同棲中にプライドは邪魔になってしまいます。周囲へも恋人へも同棲に関してのプライドは低くしましょう。見栄を張る必要はないのです。
もっと素直にありのままに生活できるようにすれば、肩の力を抜いて自然体に生活できるはずです。
一緒にいるのが当たり前のラブラブカップル
同棲をするときに、「ずっと離れたくない」と言って寄り添っているカップルがいます。とにかくラブラブなカップルです。
ラブラブなのは良いことですが、常に一緒にいることを求めるのは依存している関係です。依存関係から同棲をすると、ちょっとした相手の行為にも敏感になります。
例えば、約束に遅れたり、ドタキャンしたり。異性を交えて遊んだだけでも、過剰に怒るのです。裏切り行為だと感じてしまうのでしょう。
愛情が大きい分、憎しみも大きくなります。あまりラブラブすぎるカップルも失敗する危険が高いのです。
【対策】
ラブラブなときは、気持ちが高まり同棲しやすい傾向があります。しかしそんなときこそ、少し冷静になるまで同棲は控えるのがおすすめです。
ラブラブなのであれば、一緒に住んでいなくてもうまくいくので大丈夫です。2人の気持ちが少し落ち着いてきた頃合いを見計らって、同棲しましょう。
相手に依存せず、意識して自立への道を極めることが、同棲成功への道だといえるでしょう。
先のことを何一つ考えていない
勢いだけで同棲を始めるカップルは、失敗に終わる傾向があります。とりあえず同棲するということは、「結婚」「子ども」「仕事」「お金」についての考えも特にないでしょう。
このような状態で同棲しても、失敗してしまうことが多いです。先が見えず、将来に不安を感じてしまいます。現状に満足できず、別れに至ってしまうのです。
【対策】
勢いで同棲を始める場合でも、まずは2人で先のことまで話し合いましょう。
- 結婚や家族
- 収入と支出
- 家事
- 必ず守る約束
決めておくべきことは多いです。これらを面倒だと思わず、最初に決めてください。そうすれば不満なく、得意不得意を活かしながら生活ができるでしょう。
思いやりを持てば同棲は上手くいく
同棲が失敗に終わるカップルは、「人と暮らしていく」ということを深く考えていないのです。まだ相手よりも自分を一番に優先させてしまうのでしょう。
しかし同棲で大切なのは、相手への深い気持ちです。抱えていることを一緒に感じて、悲しみを分け合いながら生活することがポイントです。
同棲が失敗に終わらないように、すぐに対策をしてください。結婚につながる素敵な同棲になるよう努力してみてくださいね。