同棲を始めることは、結婚することとは違います。何気ない会話から、軽い気持ちで同棲を始める人もいるでしょう。
しかし両親にとっては、自分の子供が家を出ていくわけです。どこの誰と生活を始めるのか知らないのでは、心配してしまいますね。
どんな人?
将来を考えている?
どこで暮らす?
これら最低限のことは知っておきたいのが親心です。
では同棲するときは親に挨拶は必須なのでしょうか。今回は、同棲するときの親への挨拶について紹介していきます。これから同棲するカップルは、ぜひ参考にしてください。
同棲するとき親に挨拶すべき?挨拶するときの方法とは
同棲するときには親に挨拶が必須なパターン
同棲をするときに親への挨拶が必要かどうかで悩む人は多いです。まず一般的には、同棲をするカップルの半数以上が親への挨拶をしています。
また親側からの意見として、8割ほどが挨拶に来てほしいと考えています。特に娘を持つ親としては、どんな人と同棲をするのか知っておきたい人がほとんどです。
では、マナーとしては親への挨拶は必要なのでしょうか。これは一概にはいえず、パターンによって必要な場合があります。ここで親への挨拶が必要なパターンを3つ紹介します。
①結婚を前提としている場合
同棲を始めるときに、結婚を前提としているカップルは多くいます。婚約中の人もいれば、婚約前だけれど結婚を意識している人もいるでしょう。
どちらの場合でも、結婚を視野に入れているのであれば親への挨拶は必要になります。今後長い付き合いになるのですから、最初にきちんと挨拶をしておきましょう。
②既に両親との面識がある場合
同棲前から相手の両親との挨拶をすませている場合もあります。既に面識がある場合には、改めて同棲をの報告をするべきだといえます。
面識があるのに一言も挨拶がないと、親としては身勝手な行動であるように感じてしまうこともあります。ここでケジメをつけるためにも挨拶をするようにしましょう。
③彼女が実家から出る場合
一人暮らしをしていて同棲をするのではなく、実家暮らしから同棲をする場合は挨拶が必要です。特に彼女の両親への挨拶は必須となるでしょう。
初めて娘が家から出ていくのですから、親としては心配ばかりです。それが同棲ともなれば、どこの誰なのか知っておく義務があるでしょう。
挨拶もなしに実家から連れ出してしまうようなことはせず、必ず挨拶に行きましょう。
同棲するときに親に挨拶しなくて良い場合とは
同棲をするときに親に挨拶をしない場合もあります。少し様子を見て、同棲生活が安定したときに挨拶をした方が良いこともあるのです。
では挨拶が必須ではないパターンをいくつか紹介します。
- お互い一人暮らしからの同棲
- 親が遠方である
- まったく結婚する意思がない
- 30代以降で親の承諾の必要ない年齢
このような場合は、挨拶が必須とはいえません。両親との関係などから、挨拶をするべきかどうか2人で考えてみてください。
また両親が遠方の場合には、挨拶に伺えないことを謝罪しておくと良いでしょう。そして改めて紹介する旨を伝えておくようにしてください。
まずは自分の親に報告する
同棲への挨拶をする前に、まずは自分の親への報告をしていきましょう。いきなり挨拶に行くのは避けてください。
- 家を出て交際している人と同棲を始める
- いつからどこに住む予定なのか
- 一度挨拶をしたいけれど空いている日程はあるか
これらを伝え、挨拶の日時を決めておいてください。そこで同棲を反対された場合には、挨拶は急がずに自分自身で両親を説得させるのが先決です。
また挨拶は必要ないと両親が言った場合は、一言だけで良いからと伝えて挨拶の時間を作ってもらうと良いです。顔を合わせてもらうだけでも印象は大きく変わるでしょう。
挨拶は基本的には自宅に出向く
挨拶をどこでするべきか悩む人もいるでしょう。これは基本的には自宅へ挨拶に伺うのがマナーです。忙しい時間帯を避けて、昼過ぎに伺うように事前に予定を伝えておきましょう。
ただ中には家に来てもらうよりも、外での食事の方が気楽だと考える両親もいます。もし両親が外で会うことを希望した場合には、両親宅から遠くない場所で会うようにしましょう。
ランチを一緒にすることを前提にして、個室のあるお店を予約しておくと良いです。ただ結婚の挨拶ではないので、あまり高級なレストランである必要はありません。
カジュアルで美味しいレストランを探してみてください。支払いは2人がする前提で、もし両親が支払うと言った場合には素直にご馳走になりましょう。
清潔感のある身だしなみを心がける
同棲の挨拶をするときには、両親は自分の子供の同棲する相手がどんな人なのかを確かめます。そのため見た目の第一印象はとても大切です。両親が何を見るかというと、身だしなみです。
身だしなみとは、お洒落とは異なります。お洒落には自分の好みを盛り込みます。しかし身だしなみは主観ではなく客観の印象となります。
人が見たときに不快な気持ちにならないように整えることが大切です。
- 髪色や髪の長さ
- 服装の乱れ
- 靴の綺麗さ
- 手や爪のケア
これらを全て、清潔感を意識して整えましょう。少しカジュアルな就活だと思ってください。相手の両親は面接官のようなものです。
女性であれば、清潔感のある白やピンクのワンピースにカーディガンを羽織ると良いでしょう。スカートはひざ丈にして、アイロンをかけて綺麗にしてから着てください。
髪は結わいて、ネイルも派手なものはしない方が良いです。お化粧もナチュラルメイクにすると好印象です。
男性はスーツを着る必要はありませんが、ジャケットスタイルにしてください。髪は短髪で髭を剃り、爽やかさを意識してください。靴や襟元など細かい部分もチェックしてくださいね。
忘れずに手土産を用意する
ご自宅に伺う場合には、必ず手土産を用意してください。手土産はマナーですので、忘れないように事前に用意をしておきましょう。慌てて両親宅の近くで買うことがないようにしてください。
事前に好みのものを聞いておき、1,500~3,000円程度のものを購入しましょう。無難なものは和菓子や洋菓子ですね。お酒が好きであればワインや日本酒も喜ばれます。
避けたいものは残るものです。物品にすると好みが分かれてしまうので、消費できるものが良いです。また日持ちするものを選ぶようにしてください。
自宅に伺い、部屋に通されたのちに座る前に渡してください。
「本日は貴重なお時間をありがとうございます。和菓子を好きだと聞いたので、召し上がってください」
御礼を述べて紙袋から出して渡しましょう。基本はお父さまの方に渡すと良いです。それから勧められた席に座ってください。
挨拶するときに伝えるべきこと
同棲の挨拶はどのようなことを伝えたら良いのでしょうか。まず挨拶の目的は、両親を安心させることです。交際期間や同棲の目的などを伝えてください。
「交際して〇年がたちました。今後のことを考えて2人で一緒に生活するのが最善と考えました。場所は2人の職場を考慮して〇〇周辺で探しています。」
あとは挨拶を聞いて、両親が質問してくることがあれば素直に答えましょう。緊張してしまうかと思いますが、上手く答える必要はありません。
失礼がないように一生懸命に気持ちを伝えれば良いのです。
同棲も親からの許可があった方がいい
同棲するときの親への挨拶については、細かい決まりはありません。しなくてはならないルールもマナーもないものです。
しかしだからこそ、自分と相手の状況をよく考えて挨拶するべきか検討する必要があるでしょう。結婚ではなくても、一緒に住むことには責任があります。
今まで育ててくれた親元を離れるのであれば、その責任のケジメとして挨拶に行くべきでしょう。面倒だと思わずに、よく考えてみてくださいね。