職場で部下に避けられる理由と対処法とは?
上司と部下は、信頼関係があってこそ成り立つものです。それなのに部下に避けられてしまっていては、仕事を進めるのも困難になるでしょう。
しかし上司を避ける部下は多いものです。これにより仕事に支障が出てストレスを感じている上司も多数います。
何か悪いことをした?
信頼関係を築くには?
今回は、職場で部下に避けられる理由と対処法を紹介します。避けるという行為を放置しておくと修復できない溝となるでしょう。早めに対処してくださいね。
上司を避ける理由
仕事を任されたくない
あなたが自分の上司に呼ばれるとき、どのような用事が考えられますか?
通常は上司が部下と話すときには、仕事を依頼することが多いですよね。
部下が上司を避けるという行為には、『仕事を避けている』ことがあります。上司から仕事を任されたくないので、上手く話しかけられないように存在を消しているのです。
また終業時間が近くなると、とくに避けだす部下もいます。これは残業したくないので、上司に何か言われる前に帰りたいという気持ちがあるのでしょう。
部下にとって上司とは、仕事の配達人です。近づくと何かを配達されてしまう恐れがあるので、できる限り避けているのでしょう。
何か隠し事をしている
上司を避けているというよりか、なんだかヨソヨソしい雰囲気を感じることがあります。これは何か隠し事をしていて、後ろめたいことがある証拠です。
たとえば、妻に内緒でパチンコに行き1万円を使ってしまった旦那がいます。帰宅したとき、妻と顔を合わせたくないので出来るだけ避けようとするものですよね。
決して冷たいわけではなく、挙動不審になっているでしょう。焦る様子が伺えるときには、部下は上司に言えないことを抱えている可能性が高いです。
プライベートな誘いが苦痛
なんだか避けられていると感じる部下と、普段はどのような付き合い方をしているでしょうか。とても親交が深くて可愛がっている部下だと思い込んでいませんか?
上司からすれば、気楽で可愛い部下かもしれません。飲みたいときや愚痴を聞いてほしいとき、呼び出して過ごせる相手なのでしょう。
しかし部下の方も同じだとは限りません。上司の誘いを断れないだけで、本当はいつも苦痛な時間を過ごしている可能性もあります。
顔を合わせればプライベートな誘いをされては、仕事との境界線もなくなってしまうでしょう。だからこそ、なるべく顔を合わせないように避けているのです。
上司に好意を抱いている
避けているというのは、必ずしもマイナスの感情だけとは限りません。好意を抱くことにより、避けてしまうこともあるでしょう。
職場に好きな人がいて、その気持ちに自分でも戸惑ってしまった経験はないですか?
好きという感情の行き場がなくて、つい避けるような行動をしてしまったことはないですか?
恋に臆病な人や不器用な人は、自分の気持ちに気がつくと戸惑うものです。積極的にアピールしようという考えには至りません。
しかも相手は立場の異なる上司なので、なおさら混乱しているのでしょう。気持ちの整理ができるまでは、避けるような行動が続くのです。
上司が苦手・嫌いである
一番ストレートで単純に考えられる理由は、たんに苦手意識や嫌悪感があるということです。苦手な人や嫌いな人と話したいとは思いませんよね。
良いことでも悪いことでも、顔を合わせて話すことが無理なのです。ここまでの気持ちになるには、何かしら原因があったのでしょう。
もしかすると上司であるあなたが傷つけるようなことを言ったのかもしれません。パワハラやセクハラに近いような言動があった可能性もあります。
また思い当たることがないときには、生理的に受け付けないのかもしれません。知らない間に悪い評判が立つこともあるでしょう。
人は些細なことがきっかけで、苦手・嫌いというマイナスの感情を持つものです。自分に非がなくても、部下にマイナスな感情が生まれてしまうこともあります。
反射的に避けてしまう本能
警察官を見ると、悪いことをしていないのに避けてしまいたくなりますよね。これは人間の深層心理として、警察官は味方であり敵だという意識があるからです。
この深層心理は上司にも当てはまります。とくに理由はないけれど、反射的に避けてしまう本能のようなものなのです。
警察官と同じように味方であり敵だという認識があるのでしょう。笑顔で近づいておきながら、本当は何かを探られているような気持ちになるのです。
つい上司という存在の裏を考えてしまう性格なのかもしれません。だからこそ防御本能のように上司を見ると避けるようになってしまうのです。
上司に敬意がある
上司と話すときには、誰でも気を遣いますよね。自分よりも上の立場であり、自分を評価する立場の人だからです。
不快にさせてはいけない。
評価を上げなくてはいけない。
良い返事をしなくてはいけない。
上司に対して、とても敬意があるからこそ緊張してしまい疲れます。そのため出来ればあまり関わらずにいたいと感じてしまうのです。
とにかく忙しい
もしかすると部下はとても忙しいのかもしれません。上司の世間話に付き合っている時間もないし、何か頼まれごとを引き受ける余裕もないのです。
時間を無駄にしたくないという心理から、避けるような行為を自然と取っていることもあります。本当に時間に追われているのでしょう。
もしバタバタとした様子が見られる場合には、一度部下の仕事量を把握してください。偏りや適性について、今一度検討する必要があるでしょう。