上司を避ける部下への対処法
面談をする
避けられているときこそ、あえて近づくのも対処の一つです。お互いに誤解がある場合は、近づくことで見えることや気づくことは多数あります。
まずは部下との面談を定期的にしてください。これは避けている部下に限らず全員対象です。月1面談があると、必ずそこで何かを放出させる効果があります。
避けられている人との面談は、とくに時間をかけましょう。どんなに素っ気無い返答であっても、上司から歩みよってみてください。
『あれ?こんなことか・・』という小さな納得が出てくるでしょう。誤解をなくして、お互いの理解を深くできるようにすると良いですね。
様子を伺う
避けられているときは、部下なりに何か思うことがあるはずです。まずは遠くから見守り、様子を伺うのも対処法の一つです。
仕事に追われている?
大きなものを隠し背負っている?
苦痛に感じている?
様子を伺いながら、部下の行動の真意を探りましょう。気をつけて観察してみると、避けられているということのほかにも気がつけることは多いはずです。
距離を保つ
人は追えば逃げる生き物です。相手が自分を避けているときに距離をつめると、余計に避けようとする人もいるでしょう。これでは永遠に距離は縮まりません。
避けられているのであれば、そのままの距離を保ちましょう。今は部下にとってちょうど良い距離だと感じてください。
そのうえで上司として必要なことは伝え、フォローもしてください。ただ必要以上に介入しないようにするのです。
距離が保たれていれば、部下の警戒心もなくなります。避けるような行為もしなくなるでしょう。今は一定の距離が必要なのかもしれませんね。
あえて近づく
前項とは真逆ですが、相手のバリアを破ってみるのも効果があります。ときには空気の読めないふりをして、避けられているなんて感じずにズカズカ相手の領域に入るのです。
最初は無神経な上司だと感じるかもしれません。しかし少しずつ氷を溶かしていくことも可能です。なんだか避けていたのが馬鹿らしく思えてくることでしょう。
これは上司であるあなたの性格や、部下の性格にもよります。また今までの関係性などによっても異なるでしょう。
バリアを破るべきだと判断した部下には、責めてみてください。もしかする案外簡単に避けていた理由を知れるかもしれません。
仲介を入れる
上司を避けているのであれば、今は他の誰かを間に入れるのも一つの手です。避けている部下が信頼している人に頼んで、仲介してもらいましょう。
この仲介とは、必ずしも関係を修復する役目である必要はありません。ただ伝達事項などをうまく伝えてもらったり上司の代わりにフォローする役目です。
一人仲介を入れることで、誤解が解けることもあります。気持ちが冷静になり、見えてくるものもあるでしょう。
評価する
上司を避けている部下は、かまってほしいのかもしれません。避けることで自分に注目して、もう少し評価してほしいと考えているのです。
そこで部下のことを観察して、長所があれば褒めてください。頑張っているところや成長したところを具体的に伝えましょう。
『ちゃんと見ていてくれた』という喜びで満たされれば、避けるようなこともやめるでしょう。部下の不満を解消させるのも上司の役目です。評価をしてモチベーションをあげていってください。
注意する
どんな理由があるにしても、上司を避けるというのは失礼なことです。本人が避けられていると感じるのですから、露骨な態度をしているのでしょう。
それであれば、きちんと注意するべきです。失礼な態度を改め、不満があるなら口で言うように促しましょう。
どこかで避けても大丈夫だと甘い心がある証拠です。その甘えた気持ちを正すことも上司として大事なことでしょう。
異動を提案する
もしかすると上司と仕事での価値観や方向性が合わないのかもしれません。何か苦手意識が強いということもあります。
その中で仕事を続けるは、お互いに苦痛なことです。避けるのが露骨であり長引くようであれば、異動を提案するのも一つの方法です。
あくまでもポジティブなこととして話してみましょう。『○○部がほしがっている』『前に興味があると言っていたから』という内容です。
威圧的になったり険悪になりそうであれば、他の人から提案してもらうのでも良いでしょう。異動することで関係が改善されることもあるので、考えてみてください。
部下に避けられることの影響を考える
上司が部下に避けられるというのは、正直悲しい現実ですよね。しかし実際にさまざまな理由で部下は上司を避けたいと感じることがあります。それが上司と部下という関係なのです。
まずは避けられていることで、どれくらい仕事に支障が出ているのか考えてみましょう。また周囲への影響の有無も様子を見てください。
そのうえで、とくに支障や影響がないのであれば避けられたままでも問題ないものです。仕事を滞りなく遂行できていれば良いでしょう。
あとはお互いの気持ちの問題です。気持ちよく仕事をしたいのであれば、少し歩み寄ってみるのも良いでしょう。しかし避けれたまま見守る器も必要です。
上司としての器量が試されるときでもありますよね。あまり深刻に考えず、部下の気持ちも尊重してよい対処法を試してみてください。