好きな人が出来たとき、「あの人とあんな場所でデートしたいな」「こんなことしたいな」と妄想することは多いでしょう。それが片思い中の恋愛の醍醐味といってもいいくらいですよね。
男女ともにする妄想ですが、特に女性の妄想は感情的で表現豊かでバリエーションが豊富なものが多いです。
それは、左脳で処理するのが得意な男性と、左脳も右脳も変わらず処理できるという女性との脳の違いといわれています。
また、さらには女性の方が男性の約2倍もの刺激を求めているとも脳科学的にいわれています。
ラブラブなものから、ドロドロな三角関係など様々な種類を妄想できるのは女性の特権とも言えそうですね。
さらに、妄想すれば脳細胞を活性化させ、女性ホルモンもたくさん分泌されるため綺麗になるという有り難い効果付き。ですが、何事も過度は禁物。妄想もしかりです。
怖いのは、現実と妄想の違いが曖昧になり、嫉妬に狂う、相手に異常に執着するなど、妄想のボーダーラインを超えてしまうこと。
自分の頭の中だけで楽しむはずの妄想が、人に迷惑をかけるほどの妄想になってしまっては本末転倒ですよね。
また、恋愛妄想の度が過ぎると、統合失調症や妄想性障害という病気になる可能性も秘めています。
今回はそんな本当は怖い妄想について、恋愛で妄想しすぎが良くない理由と、その対処法をお伝えします。
恋愛で妄想しすぎが良くない理由と対処法とは?
思いが強くなり辛くなる
思いが強くなると、気持ちが高まって妄想が暴走しだします。妄想の暴走はあなたが恋愛妄想にハマりだしている証拠。これが片思いが苦しくなる原因です。
まず妄想の対象となりやすい人物の多くは、憧れる人や自分より立場の高い人です。例えば芸能人や医師、先生や先輩など。特に片思いは思いが強くなればなるほど苦しくなるものです。
立場が自分より上な分、思いが募り、近い存在ではないため、思いが強くなるというサイクルがあなたを辛くさせるのです。
妄想通りいかないとストレスになる
幻想・妄想恋愛をしていませんか。彼のことをまだあまり知らないのに「きっと彼はこんな人に違いない」というあなたの理想のスタイルを押しつけていませんか。
実際に相手がどういう人かを見ずに勝手に判断してしまう恋愛のカタチは、普通に考えたらおかしいですよね。
ですが、それがまさに幻想・妄想恋愛なのです。押し付けの恋愛ともいえますね。そして勝手に判断して、勝手にストレスを感じていくのです。
さらに、恋愛妄想の度合いが酷くなると、相手の気持ちや自分のスタンスなど客観的に物事を判断することができなくなります。
周囲がまるで読めなくなるどころか、気にしなくなります。そして、自分が妄想した通りに相手が動いてくれないとまた一気にストレスがたまっていくという悪循環です。
また、実は恋愛妄想から被害妄想へと移行することも珍しいことではありません。このレベルになってくると対応が非常に厄介になりつつあると言っていいでしょう。
美化されすぎる
妄想内では、相手は自分が素敵だと思う行動をしてくれるはずです。だって理想の彼はあなたにとって完璧な男性ですからね。
そんな現実には存在しない彼を基準にして現実で探しても、恋愛対象外になる男性ばかりになるのは当たり前です。作り上げた理想像に敵う現実の男性を見つけるのは至難の業です。
また、芸能人に恋した場合も似た状態になる事があります。芸能人は実際には存在していますが、一種異世界の人ともいえますよね。
芸能人との恋愛妄想が強くなることも危険な美化現象といえます。相手の言動など全てが自分に向けて言っているように感じる、「自分のための美化」です。
例えば、芸能人がSNSで発信したコメントを自分に対するものだと言い張ったり、私にだけ手を降ってくれていると思い込んだり。
こうなると、周りの現実の男性を追いかけるモチベーションなんてなくなってしまうのは当然です。
ストーカー行為につながる
妄想に取り憑かれると、事実を客観的に捉えられなくなり、全てを自分の思い通りに信じる傾向が表れます。それは、たとえ相手がしっかりと拒絶したときでも同じです。
「彼は恥ずかしがっているんだ」や「口ではそう言っても本当は」、などと自分に都合よくしか考えなくなってしまうのです。
さらに妄想が進行すると、次は相手を待ち伏せたり、どうにかして接近しようとストーカー行為に発展していきます。
「私が好きだから会いたいな」ではなく、「彼が私のことを好きだから、私から会いに行ってあげよう」という異常思考とともに。
ここまでくると、はたから見れば異常行動だと感じる行動や思考だとしても、本人は聞く耳を持ちません。「私は絶対的に愛されている」という強い思い込みが消えない限り変われないでしょう。
妄想しすぎの対処法とは?
気になる男性と実際にコミュニケーションを取る
妄想で終わらずに、話しかけて接点を持ち、現実世界で実際に仲良くなるためのステップをちゃんと踏むよう努力しましょう。
妄想では相手は自分のことを既に知っていたり、仲がよかったり、もう付き合っていたりしていても、それはあくまで脳内だけ。
現実は少しずつ知り合いになる必要があるため、思うようにいかずにやきもきするかもしれませんが、仕方ありません。
妄想と違い、現実はあなたのすることが必ずしも彼が嬉しいとは思わない可能性もあることを注意しましょう。
恋愛ドラマや漫画を見るのをやめる
恋愛ドラマも少女漫画は究極の妄想話であることをまず理解しましょう。基本的には綺麗な部分のみを見せていて、その内容に憧れる気持ちも理解できます。
しかし、現実ではあり得ないから漫画なんです、ドラマなんです。恋愛関連のドラマや漫画が与える恋愛の高い期待と間違った幻想は、現実の恋愛での判断基準にしないようにしましょう。
現実の恋愛を上手くいかせる方法の1つは、あまり期待しすぎないことです。漫画と違い、現実は自分の思い通りにコントロール出来ないものですからね。
希望を持つこともポジティブな発想で良いですが、期待の反対は失望であり、裏切られた感が出たら最後。気持ちはマイナスに下がる一方で、下手するとケンカなんてことにもなりかねません。
現実の恋愛を楽しむための一歩として、自分なりに期待しない方法を考えてみるのもいかがでしょうか。
女子トークをしすぎない
女子トークをしすぎないというのは、内容の問題です。具体的には、現実からかけ離れた恋愛トークをあまりしないように、ということです。
例えば、好きな俳優と自分の「もしもシリーズ話」。楽しいですが、簡単に言うと妄想を口に出しているだけですよね。
また、女子トークで「少女漫画のあのひとが好きなんだ」、「あんなこと、されたいな」なんて言っていませんか?
恋愛経験が少ないと女子会で少女漫画の話題にあげがちですが、漫画はあくまでも漫画です。恋愛トークとはいえません。漫画と現実を混同したような話題で盛り上がるのもは控えましょう。
さらに、彼氏が長くいない女子同士で女子トークする場合も同じです。傷口を舐めあって、理解し合うことも大切です。
けれど、あなたがもし、妄想しすぎの自分にピリオドを打ち、現実の恋愛に目を向けるのなら辛口の言い合いの時間も必要です。傷の舐め合いは心地が良い一方で、あなたは何も成長しませんよ。
女子トークは自分だけでは思いつかないような恋愛の技をゲットするチャンス。実際に上手く行った話も上手くいかなかった話楽しく、参考になるはずです。
妄想のしすぎの対処法の1つは、現実の恋愛で行動するために脳内をシフトチェンジすることですよ。
恋愛で妄想のしすぎに注意
いかがでしたでしょうか。妄想は自由です。どんなに人に言えないような妄想でも心のなかだけなら自由です。イケメン俳優でも、ジャニーズでも、塾の先生でも。
いない彼とのリアルなシチュエーションに勝手にドキドキして、現実逃避しながらも女性ホルモンの活性化して、妄想美容もアリです。
さらに妄想はストレス解消にもなりますから、必ずしも悪いものともいえません。
しかし、妄想と現実の区別だけはしっかりとつけましょう。現実は自分からアタックしない限り相手は落ちない、思い通りには行かないということを理解しておく必要があります。
あなたの都合の良いようにばかり、現実では起こるなんて到底ありませんからね。現実から目を背けすぎないように気をつけましょう。
楽しい妄想はほどほどに。