部下がやる気をなくす理由とやる気を出させる方法とは?
部下のモチベーションが下がっていると、仕事全体の業務効率が悪くなります。また職場内の士気も下がってしまうでしょう。
上司として部下のやる気を出させるのも仕事の一つです。なぜやる気がなくなったのか理由を考慮して、やる気が出るように導いていかなくてはいけません。
しかし世代が異なると部下の気持ちを理解するのも難しいものです。上司の行動が裏目に出ないように配慮する必要があります。
そこで今回は、部下がやる気をなくす理由とやる気を出させる方法を紹介します。部下の様子や特徴から適切な対処法を試みてください。
やる気のない部下が急増している!?
部下のやる気がなくて悩んでいる上司の方は多いのではないでしょうか。『使えない』のであれば、育てることができます。しかし『やる気がない』のでは、対処も難しいですよね。
上司世代の人であれば、仕事にやる気がないなんて考えられないでしょう。しかし今時の若手社員は、昔の人と同じような気合いや気力がありません。
また少子化世代が社会人になったことで、企業は慢性的な人材不足です。つまりは働き手が会社を選べる時代だといえます。
就職した会社に必死にしがみつかなくても、引く手あまたなのです。そのため少しでも嫌なことがあると、やる気をなくして次の転職先を探してしまうのでしょう。
一概には言えませんが、世の中の変化に伴い社会人のモチベーションも変化するのです。上司だけの目線で物事を言わないように、部下の状況や心理も理解できるようにしてください。
やる気のない部下の特徴
遅刻や欠勤が多い
社会人になると余程のことがない限り、遅刻や欠勤はしないものです。社会人として、常識であるともいえるでしょう。
まず遅刻をする余程の理由とは、
です。
どれも想定外に突然起こることであり、自分の力ではどうにもならないことでしょう。このようなことであれば、遅刻してしまうのは仕方ありません。
しかし『想定されている雪・雨』などであれば、通常は数時間早めに出社して遅刻しないようにします。また前日から体調がすぐれないのであれば、病院に行くなど対処をしておくものです。
やる気のない部下の遅刻理由は、
などが多く、どれも防げるものばかりでしょう。
次に欠勤をする余程の理由とは、
です。
出社してしまうと、逆に迷惑をかけてしまう場合が多いでしょう。また突然起こる緊急事態であれば、仕方のない理由もあります。
やる気のない部下の欠勤理由は、
など欠勤するほどでもないものばかりです。
安易に遅刻や欠勤をするのは、やる気も責任感もない証拠です。自分がいないことで、どのような迷惑がかかるかを考えていないということでしょう。
挨拶をしない
挨拶をするのは、社会人という以前に人としての当たり前のことです。とくに上司という目上の立場に対してであれば、部下から率先して挨拶をするべきでしょう。
しかしやる気のない部下は、挨拶すらしなくなります。根底には、『どう思われてもいい』『職場に興味ない』という気持ちがあるのです。
通常であれば「おはようございます」「お疲れ様です」と立って言います。きちんとした挨拶がない部下は、やっと会社に来ているくらいのやる気のなさだといえるでしょう。
ミスが多い
人間なのでミスをしてしまうのは仕方のないことです。失敗をしながら学び、そして成長をしていくものでしょう。
しかしやる気のない部下の場合は、同じミスを繰り返します。これはミスしたことを反省していない証拠なのです。
たとえば、発注数に関して数字の入力ミスをしたとします。上司に一度怒られると、以降は発注書を作成するときに念入りになるものですよね。
ミスをした経験があるからこそ、確認に確認を重ねるのです。ミスしたことのない人よりも、丁寧で確実な発注をするようにならなくてはいけません。
ミスをしたのに確認をせず、また同じようなミスをしてしまうのは反省をしていないからです。つまりはやる気がない証拠だといえるでしょう。
メモをとらない
やる気のある社員は、上司の教えや言葉を忘れないようにメモを取ります。常にメモを持ち歩くのが習慣になっているでしょう。
どんなに記憶力が良くても、日々の業務を確実に覚えるのは難しいことです。メモをとらない社員は、覚える気がない証拠となります。
怒られるとふてくされる
よく母親に怒られて、ふてくされてしまう息子がいますよね。これは母親に対して、気を許している証拠です。どこかで甘えているからこそ、怒られることを受け止めたくないのです。
しかし上司に怒られたら、当然ながら受け止めなくてはいけません。ふてくされる理由などあってはいけないのです。
それなのに少し怒ると反省するどころか機嫌が悪くなる部下もいます。仕事にも上司にも、甘えた心があるのでしょう。
新しいことにチャレンジしない
仕事をしているとチャンスが舞い込んでくることがあります。チャンスをものにできるかどうかは、今後の成長や昇進・昇給にも関わることでしょう。また仕事のやりがいにもなります。
やる気のある人であれば、積極的に手を挙げてチャレンジしようとするものです。それが一つのアピールにもなります。
やる気のない人は、新しいことを何も始めようとしません。チャレンジ精神がなく、現状維持を好むのです。上昇志向もやる気もない部下ということでしょう。
残業や休日出勤はいっさいしない
大切な用事があっても、自分の仕事が終わっていなければ残業は必須ですよね。それが仕事を任された者の責任でもあります。
それにも関わらず、やる気のない部下は仕事が途中であっても残業はしません。休日出勤するようなこともないです。
プライベートの時間を割いてまで仕事をしようという気がありません。むしろ残業する人に疑問を持ちながら帰っていくことでしょう。
集中力がなくボーとしている
やる気があれば、仕事に没頭することができます。今すべきことが明確なので、集中して業務に取り組むことができるのです。
しかしやる気がない部下の場合、何をするにも集中力がありません。パソコンを見ながら、ボーっとしたりあくびをしたりしています。
完全に頭の中は別のことで埋め尽くされている状態です。仕事への意欲がまるでないのが、そのまま態度に出てしまっている状態でしょう。
意見や要望や目標がない
やる気がある社員は、良くも悪くも意見や要望を抱えています。それは自分がこれからも会社に勤務していくことが前提だからこそあるものでしょう。
また将来の目標や課題もあります。一つ一つの課題をクリアしながら、目標達成することが仕事のやる気につながっているのです。
一方でやる気のない部下は意見や要望がありません。また目標も課題もないでしょう。何も考えずにただ毎日会社に来ているだけなのです。
コミュニケーションをとろうとしない
会社は仕事をする場所です。しかし業務をこなすだけではなく、周囲とのコミュニケーションも仕事の一つだといえます。
人脈を作ったり、信頼関係を作ることは必要なことでしょう。それが自分の居場所を形成していくための方法でもあります。
やる気のない部下の場合は、コミュニケ―ションをとろうとしません。特別に誰とも関わろうとせずに、マイペースに過ごしているのです。
単に、やる気がないので面倒なのでしょう。コミュニケーションをとる価値を感じていないほどにやる気がないのです。