長期的なビジョンになると曖昧で抽象的になる
1on1や面談では、必ず数年先のビジョンについて質問しますよね。これは自己PRするのに、社員としては具体的な返答が求められます。
【いつまでに】
【どのような立場で】
【何をしていたい】
このビジョンが見えているかどうかを質問しているのです。明確な目標がある部下は、昇給・昇進も早いものでしょ。
しかし退職の前兆として、長期的な質問には曖昧で抽象的なビジョンしかありません。そのため聞いてもぼんやりとした抽象的なことしか言いません。
これは実際に先が見えていないということもあります。しかし大きな理由としては、曖昧にしておかないと嘘になってしまうからです。
取り繕うように誤魔化さすように、長期的なビジョンの話をする場合は注意が必要となります。近いうちにいなくなろうとしていると心しておきましょう。
昇給にも昇進にも後ろ向き
人事評価で、良い点数がついたら通常は喜びますよね。もし昇給や昇進を打診されたら、すぐに引き受けたいと思うでしょう。
しかし退職の意向がある場合は、良い評価や話にも後ろ向きな態度です。謙遜ではなく、本音で拒否をするようなこともあるでしょう。
『昇進ですか?いや、私にはちょっと早いですし、他に適任がいるはずです・・。』
『リーダーですか?私は他にも業務を多数抱えているので・・難しいです。』
このような良い話を持ち掛けたのに、後ろ向きでマイナスな返答がきた場合は、とりあえず話はなかったことにして他の人に目星をつけるのが得策です。
不平不満を何一つ言わない
夫婦で不平不満を言い合っているうちは、関係が良好だと言われています。離婚直前の夫婦の場合、不平不満を何一つ言わないからです。
なぜなら『何も期待していない』『改善しても無駄』という末期症状だからです。相手に何も求めなくなると不平不満が何も出てこなくなるでしょう。
これと同じように会社でも退職を決意していると、不平不満を何も言わなくなります。1on1や面談で聞いても笑顔で『何もない』と返答するのです。
目標や課題に具体性がない
1on1や面談での大切なのは、次期への目標や課題です。今期の反省やフィードバックをしたうえで、的確な目標や課題を見つけていく意図があります。
また目標や課題の達成度によって、昇給・昇進の査定にもなるものです。だからこそ自分に見合った計画を立て、自己アピールもする必要があるでしょう。
しかし退職を検討している場合、次期に見出すことはありません。自分をアピールする必要性もまったくなくなってしまうのです。
そうなると事前準備もしないまま1on1や面談に出て、計画性や具体性のないことを言います。そこに自分はいないという考えが顕著に出てしまうのです。
1on1や面談をすれば、退職の前兆はよく出ているのでわかりやすいでしょう。事前準備をして具体的かつ意欲的に主張しているかチェックしてください。
覇気がなく遠い目をしている
退職を検討している人は、目を見ればわかると言われています。確実に目に覇気がなく、どこか遠い目をしているのです。
仕事を意欲的におこなっている人は、目に情熱を感じます。内側から滲み出るようなパワーを感じとることができるでしょう。
対面して話しているのに、視線が合わずにどこを見ているのかわからない場合は注意です。やる気も集中力もかけてしまっている証拠となります。
確実に退職の意志が固まった兆候/h2>私物を持ち帰り始めた
長年職場に勤めていると、デスクやロッカーに物が溢れてきます。毎日1日の大半を過ごす場所ですから、私物も増えていくでしょう。
そんな私物たちを、少しずつ持ち帰り始めたら終わりは間近です。急いで荷造りをしないように、今から少しずつ身辺整理を始めだしたのです。
『なんだか机が綺麗になった』
『最近紙袋を持ち帰ることが多い』
このようなことが起きたら、突然退職の申し出があるかもしれません。心構えをしておくと良いでしょう。
無断欠勤が続いている
無断欠勤は、社会人として絶対にしてはいけないことです。それをわかっていて無断欠勤しているのですから、相応の事態なのかもしれません。
少しうつになりかけていて、職場に足が向かずに電話すらできないのでしょう。嫌で仕方ない気持ちが先行してしまっているのです。
ただ無断欠勤の場合は、安否も心配ですよね。どうしても連絡がつかない場合は、生存確認をしに自宅に伺った方が良いでしょう。
有給の日数を確認・消化
退職をするときに有給消化をする人は多いです。もし20日間の有給があれば、ゆっくりと保証された20日を過ごすことができるので嬉しいですよね。
そこでまずは自分の有給日数について確認します。そして少しずつ有給を使い出すでしょう、ここで転職活動に入る人も多くいます。
もしまとまった有給を取得する場合は、巣立つ準備だと思っておきましょう。退職の申し出のあとに、すぐに有給に入ってしまう人もいるので注意が必要です。
何にも参加しない
退職の意志が固まると、完全に仲間との関わりを絶とうとする人もいます。仲間という認識は持てなくなるのです。
今までの仲間を少し冷めた目線で見るようになります。
『よく今の環境にいられますよね』
『この会社で部長になるのですか?』
このように言い放ち、何にも参加しなくなります。明らかに自分で線引きを始めたら、もう間もなく退職をすると思って間違いないでしょう。
引継ぎを始めている
自分が抱えている業務を他の人に振り分ける必要があります。そこで熱心に引継ぎを始め出すこともあるのです。
上司が指示していないのに引継ぎを始めてはいけないです。しかし実際に誰かに伝授しておきたい気持ちが強いのです。熱心に引継ぎを語り始めている場合は注意です。
日頃から部下とのコミュニケーションを欠かさない
退職の前兆というのは、表情や言動にわかりやすいものがあります。大切なのは、部下と日頃からコミュニケ―ションがとれているかどうかです。
関係がうまくいっている場合は、少しの変化でも敏感に気がつきます。うまくいっていないと前兆やサインを見逃すこととなるのです。
ぜひ普段からコミュニケーションを多くとり、部下の前兆に気づけるようにしてください。そうすれば事前に退職の気持ちを防ぐことができるでしょう。