現代の日本では、夫婦が離婚するということもそれほど珍しくなくなってきました。夫婦生活を送る中で、相手の言動が許せなかったり、腹が立ったりして離婚したいと思うこともあるでしょう。
夫への不満が日々溜まっていき、友人に相談するとあなたの味方をしてくれます。すると、もう離婚しかない、離婚するべきだと思うのも無理はありません。
むしろ、一度も離婚を考えたことのない人の方が少ないでしょう。それほど、赤の他人と一緒に暮らしていくというのは、大変なことです。
しかし、本当に離婚するとなるとあなたの人生は大きく激変します。それは、いい意味もあれば、悪い意味でもあります。
夫からの束縛から逃れたという幸せと、それと同時にお金の問題に直面します。子供の養育費や生活費など、自分自身も稼いでいかなければいけません。
また、バツイチという世間の肩書もついてきます。そういったことも踏まえて、幸せになるための離婚を考えていきましょう。
離婚を決意したときに、本当に考えるべきことをまとめてみました。
離婚を決意した女性が考えたい7つのことは?
本当に離婚という選択でよいのか?
どういった過程があって離婚を決意したのかは分かりませんが、今一度そこに至った理由を思い返してみてください。
なせ、夫と離婚したいのか?夫のどこが許せないのか?など本気で考えてみてほしいのです。そこで、理由がハッキリしていて改善の見込みもないなら仕方ありません。
ですが、なぜ?という理由が明確に出てこないなら、踏みとどまった方がいいでしょう。少しでも相手に改善の余地があり、あなたが夫のことを思っているなら離婚はまだ早いです。
相手への愛情が少しでも残っているのなら、そこから変えていける努力をしてみることをおすすめします。それでもダメならその時は本気で離婚を決意すればいいのです。
今の勢いだけで離婚を判断するよりも、もう一度真剣に離婚原因について考えてみることをおすすめします。
離婚後のことを考える
離婚したそれでゴールではなく、新たな人生のスタートでもあります。その後には、あなたは夫なしで生活していかければいけません。
今まで完全に夫の収入に頼って生活していた場合は自分も働きにでるので最初は大変です。夫には子供の養育費を払う義務はあっても、あなたの生活費を払う義務はありあません。
生活していくには、最低限の衣食住が必要不可欠です。住む場所は決まっているか、毎月生活できるだけの収入が見込めるかなど、真剣に考えておかないと必ず後悔します。
自分だけならまだしも、子供がいる場合は教育にも影響が出てきます。「なんとかなるでしょ」という甘い考えは非常に危険ですので、前もって入念な計画を立てておいてください。
もし、まだ具体的に決まっていないのなら離婚の話はその後でもいいでしょう。
離婚後にもらえるかもしれないお金について
まず、収入の少ない主婦にとっては離婚後の生活が1番の問題となります。実際の話、親の援助があればまだいいですが、それも厳しい場合は何とかして食べていかなければいけません。
そこで離婚後にもらえる可能性があるお金についてあらかじめ把握しておく必要があります。やはりもらえるものは全てもらっておいたほうがいいです。
たとえば、母子手当や児童手当などの公的な制度を利用するというものです。こういった制度はお住いの市区町村に問い合わせれば教えてくれます。
自分がどの制度の対象になるのかを事前に知っておくと計画が立てられやすくなります。また、母子家庭の住宅手当なども受けられる場合があります。
これらは、お住いの市区町村で制度が違うので、一概には言えませんが分からないときはとにかく聞いてみることをおすすめします。
離婚の際に相手に慰謝料を請求する準備
どういった離婚原因により、離婚を決意されたのかは分かりませんが、相手に原因がある場合は慰謝料を請求できることがあります。
また、不貞行為などの場合は同時に夫の相手側にも慰謝料を請求できます。これらを請求していく際には必ず証拠が必要になります。
実際に離婚の話し合いになる前に、しっかりと証拠を押さえておきましょう。また、慰謝料の計算をする場合にも、分からなければ弁護士等に相談しておくといいでしょう。
慰謝料以外にも財産分与などがあります。これらは基本的には婚姻中に手に入れたものが対象になりますので、その証拠をきちんと残しておきましょう。
証拠をあらかじめ残しておくと、夫も話し合いにスムーズに応じてくれる可能性が高いので早期離婚につながります。
子供のことを考える
子供がいる場合は、母親であるあなたが女手一つで育てていかなければいけなくなります。そうなると、子供の将来にもなんらか影響が出てくるかもしれません。
苗字が変わってイジメられないか?子供に本当のことが言えるか?子供が寂しい思いをしないか?今一度考えてみてください。
そのうえで、まだ自分が頑張れそうと思うのなら離婚を決意するのはとどまった方がいいでしょう。離婚というのは、子供ではなく親の責任です。
子供のことを考えて、頑張れるうちは頑張った方がいいです。しかし、本当に自分自身が夫婦生活を続けていくのが無理なら離婚するべきでしょう。
そのときは、子供に対してどのように配慮していくのか今のうちに考えておいてください。
自分の幸せを考える
子供のこと、家族のこと、考えることは色々ありますが、最終的には自分の幸せを考えてください。あなたは母親である前に1人の人間でもあります。
選択の自由があり、婚姻の自由もあります。あなたが幸せでない人生を送っていたら子供はどうですか?おそらく子供だけが幸せになれることはないでしょう。
きっと母親のことを気遣って心配します。大人になれば子供もあなたの苦労や選択を分かってくれる時が来ます。
また、両親もあなたの幸せを1番に願っているはずです。周りのことを考えるのも大事ですが、自分の幸せを犠牲にする必要はありません。
離婚という決断が自分にとって幸せな決断ならそれが正解なのです。幸せになるためにも、離婚後のことをきっちりと考えていきましょう。
離婚には離婚原因が必要
夫婦間の合意で離婚をするならば、性格の不一致や自分勝手な理由でも離婚はできますが、裁判となるとそうはいきません。
夫婦間の話し合いで折り合いがつかなければ、裁判になることもあります。裁判になれば、明確な離婚原因がないと裁判官は離婚を認めてくれません。
不貞行為、悪意の遺棄、3年間の生死不明、強度の精神病で回復の見込みがない場合、婚姻を継続しがたい重大な事由などです。
最初の4つは明確な理由なので分かりやすいですが、問題は最後の重大な事由というのが抽象的です。
基本的には裁判官に「この夫婦は婚姻を続けるのは難しいな」と思わせる理由が必要です。たとえば、別居期間が長いなどがそれにあたります。
ですので、もし裁判までいきそうな場合は、しっかりとした離婚原因があるのかどうか確認しておきましょう。
離婚にはエネルギーが必要
離婚を決意するだけなら簡単ですが、それからが非常に大変です。実際に離婚がきちんとできるまでには、相当のエネルギーを消費します。
相手と言い争ったり、両親と揉めたり、とにかく疲れることばかりです。ただでさえ、あなたは夫婦生活が嫌になってストレスが溜まっているのに、本当に大変です。
離婚後について色々なことをあらかじめ考えて整理しておかないとエネルギー切れになってしまいます。
また、離婚した後はときに世間の目が冷たく感じることもあるでしょう。あなたがそれにも強い心で自立して立ち向かっていかなければいけません。
経済的なこと、子供のこと、自分のこと、もう一度ゆっくり考えてみてください。その後に自分の意思が固まったら離婚について動き出すときです。
意思が固まれば、人間は強いのでどんなことにも負けません。これから先のあなたの明るい未来のために最も幸せな方法を考えていきましょう。